地球儀のショッピングサイトを眺めていると、
「地勢(図)」や「行政(図)」というキーワードを見かけたことはありませんか?
「地勢図」や「行政図」は、地図の種類のことです。
大半の地球儀は、地勢図または行政図、この2つのうちのどちらです。
地球儀を買う場合は、どちらの地図が欲しいのか前もって考えておけば良いでしょう。
それでは、地勢図と行政図の簡単な特徴について説明します。
地勢図と行政図の違い
地勢図
自然環境など地理的な特徴に色分けされているのが、地勢図の特徴です。
上記の写真で、地図で茶色に描かれた部分が見えますよね。
北アフリカには世界最大と言われる「サハラ砂漠」があります。
この地域に広大な砂漠があることが、地勢図を眺めることで気がつきます。
また、寒い地域には「雪」や「氷」がイメージできる色使いがされ、
山脈部分には山の高さがイメージできるようなレリーフ表現がされていたりします。
地勢図の弱点は、地勢状況などその情報量の多さから「難しそう」に見えてしまうこと。
進化した地勢図
また最近では、GISという情報処理の技術の進化により、進化した地勢図も登場してきました。山の高度、森林・草原・砂漠などの植生、河川の情報など膨大なデータをコンピューターの力を使って整理 → 出力しています。
地勢図は地勢状況や自然環境によって色分けされていると説明しましたが、地図の作り方は複雑です。
昔は、カートグラファー(地図を描く人)が感覚的に地図を作ったりすることがあったのですが、GISデータを使用した新しい地勢図の場合、高度な情報技術で地図が作られているのです。
行政図
行政区分ごとに色分けがされているのが、行政図の特徴です。
隣接している国と国の色が分けられているので、国と国との境界(国境)が明確です。国の「形」や「大きさ」がハッキリ分かります。
一方で、行政図には、そこに砂漠や熱帯雨林などの地勢情報はありません。
地図のシンプルさを良しとするか、物足りないと感じるのか、人それぞれです。
地勢図はこんな人におすすめ
地勢図だと、子供は世界の自然環境に興味をもつようになります。
サハラ砂漠、南米の熱帯雨林、エベレスト、ロッキー山脈など世界の有名な自然地形や環境に興味を持って欲しいの
なら、地勢図を買ってあげるのが良いでしょう。
地勢図の地球儀を眺めることで、それら自然地形や環境に興味を持ってくれるでしょう。
行政図はこんな人におすすめ
行政図だと、子供は世界の国の名前をはやく覚えることが出来ます。
地球儀を見れば、目立つ国があります。
例えば、ロシア、アメリカ合衆国、中華人民共和国、インドなど国土が広い国々は特に地球儀で目立ちます。
「アメリカがどこにあるのか分からない。」
大きくなって、こんなことを言っていれば恥ずかしい。
でも地球儀を持っていれば、特に行政図の地球儀を持っていれば、
そのような子供に育つ心配はありません。
行政図の地球儀を持っていると、目立つ国々に対して、興味を持つきっかけができます。いちはやく世界の国々を覚えてくれるようにるでしょう。
地球儀は世界中の国を全て網羅して記載されている訳ではありませんが、有名な国を覚えることにより、それらを中心に周辺の国々も早く覚えることができます。
例えば、「ベトナムは中国の下(南)にある。」など、
ベトナムという国を知らなくても、中国という国を覚えていれば、
ベトナムの位置関係をすぐに理解できるようになるのです。
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